日本財団 図書館


1.2 主要研究内容
1.2.1主要研究項目
「1.研究目的」に述べた目的を達成するため、予想される各種利用形態を踏まえつつ、建造をはじめとして設計、長期耐用、上載機能及び環境評価に関する各種実験を行う等の実証的実験を実施し、超大型浮体式海洋構造物に要求されるハード面の性能要件を明確化するとともに、ソフト面として安全管理体制や環境影響に関する諸データを入手する必要がある。具体的には、実海域において9個の浮体ユニットを接合することにより、長さ300m、幅60m、深さ2mの大型の浮体実証モデル(以下大型浮体モデルと称する)を建造し、これを活用して?@弾性浮体としての設計技術、?A洋上での施工技術、?B耐用年数100年以上を可能とする保守点検技術、?C浮体上の施設の機能に障害を及ぼすことを防止するための動揺制御等の機能保証技術、?D浮体構造物の設置に伴う環境影響評価技術の研究を行うものである。

 

 

1.3.2項目別研究内容
1)浮体設計技術の研究
超大型浮体式海洋構造物は、既存の海洋構造物と異なり、大面積、超薄型構造物であるため、風、波浪、潮流等の外力により、全体が運動しながら弾性変形を行う複雑な現象を解析する技術が必要である。このため、これらの解析技術を開発するとともに、大型浮体モデルを用いた実証実験で得られる諸データ(外カ、係留カ、構造応答データ)で検証・評価を行い、数キロメートル規模の浮体構造物の設計技術を確立する。具体的には以下の研究を行う。
?@環境外力・異常外力の研究
本研究では、浮体に作用する環境外力(風、波、潮流)と異常外力(津波、地震)の算定プログラムを開発するため、次の研究を行う。
a)風荷重と潮流力については、場所的・時間的な流遠分布の変動を考盧した理論モデルを構築し、それぞれの外力算定プログラムを作成する。
b)波浪外力(波強制力、波漂流力)については、係留力の解析や浮体の挙動・構造応答解析に対応可能な理論モデルを構築して外力算定プログラムを作成する。
c)異常外力に対しては、津波、地震による外力の理論モデルを構築し、外力算定プログラムを作成する。
d)これらを統合して総合的な外力算定プログラムを作成し、大型浮体モデルの実証実験結果により検証を行い、完成させる。
?A係留カの研究
本研究では、浮体の弾性挙動に伴う動的係留カの解析プログラムを開発するため、次の研究を行う。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION